真珠について 真珠の歴史

真珠は、まだ養殖真珠が発明されていない時代において、その価値は想像もつかない高価なものでした。
古くは西暦紀元105年、古代ローマのプリニウスの『博物誌』に「世界のあらゆる貴重なものの中で最も高価なもの、それは真珠である」と記されていることからも、天然真珠の希少さがうかがえます。
古代の人々が、貝の中から真珠を見つけた時の大変な驚きと畏敬の念は、容易に想像ができるのではないでしょうか。以来、人々は稀少で美しく、高い品質を持つ真珠を手に入れようと、数知れない交易と征服を繰り返します。ルネッサンス期には、ヨーロッパの貴族がこぞって狂奔したため、歴史家はこの時代を真珠時代とも呼んでいます。

そして、1893年、ミキモトの創業者・御木本幸吉は、真珠を人間の力でつくりだすことに世界で初めて成功しました。
それまで偶然の産物だった神秘の真珠は、養殖の成功によって、多くの人々の手に届く存在となったのです。

NEXT